第2章 2
Kazunari side
翔「じゃぁ…やっぱり前日でいいね」
5人での収録終わり,翔さんがスケジュール帳と携帯を見比べながら皆に確認する
潤「OK―差し入れ俺買っていい?」
大野さんも当然居るのに,目の前で差し入れだのなんだのと打ち合わせする俺達…。
わりといつものことだから,差し入れされる側も何気なくそこにいて
聞かないふりをしながら聞いている
翔「あ,シゲも行くって言うんだけど,いいよね?」
智「え?ホントに?…それは嬉しいな」
大野さんがいきなり入ってくるから
皆びっくりして会話がとまった
でも俺は皆以上に反応してしまう…
なんでそんな嬉しそうなのよ…
翔「対談やってから好きだよね,シゲのこと」
翔さんが入れたフォローは逆効果
好き…って何?
雅「あ,ZEROの?オンエア見よっと」
翔「うん,見て見て,面白かったよー」
大野さんの事をジッと見てるのに
本人は素知らぬ顔でそっぽを向いていて
俺の視線に気づいてるのかいないのか
それすらわからなかった
翔「あ,ニノ,岡田くん来るって?」
和「え?…あぁ…はい…来るみたいですよ」
イライラを抑えたつもりだったのに
冷たい物言いになってしまった
そのまま「じゃ,前日に」と解散
結局大野さんは俺を振り返ることもなく帰っていった
潤「ソレ…最近ずっとしてるね…」
半ばふて腐れて帰ろうとしたとき
潤くんが俺の右腕を指さした
相変わらずそーゆーのに良く気づく男
和「うん…まぁ…気にいってんだ」
潤「大野さんの手作り?」
いきなり言われて,かなり動揺した
何を言えば正解なのかわからなくて
何も言えない
潤「そんな動揺してるニノ初めてみた」
笑いながら,潤くんはさっさと楽屋を出ていった