第1章 1
Kazunari side
大野さんとのセックスは,気持ちイイ
だってソコには愛があるから
和「一緒にはいらないの?」
部屋を出る直前,振り向いて聞いてみた
智「バカ,いいよ」
いつもみたいに素っ気なく顔を逸らす
大野さんは照れ屋で可愛い
最初は,じゃれ合いみたいなエッチだったけど
大野さんはいつでも優しく俺を抱いてくれる
だから俺は身を委ねて
快楽に溺れられるんだ
愛の言葉はなくても俺にはわかる
大野さんは俺を愛してくれてる
でもお互いアイドルだし
同じグループのメンバーだし
スキャンダルは“御法度”
だからこうして,たまに身体を重ねるだけで
おしまい
大野さんは一匹狼的なところがあるから
ずっと俺といたら疲れちゃうだろうし
これでいい
2人きりでご飯に行ったって,喋ることなんて見つからないくらい通じ合ってるんだから
それで十分
これが俺達のカタチ
俺たちは,愛し合ってるから