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大野さんのバカ

第1章 1


Satoshi side

智「…んっ…」

閉じたまぶたの向こうから入ってくる光で
夢の中にあった意識が浮上する

目を開けるとまだ少し見慣れない天井で

…あれ?

ニノもう起きてんのかな,と思いながら

起き上がってリビングに行くと

キッチンに立っているニノが見えて
なにやらいい匂いがする

和「あ,おはよう
朝ごはん,作ったよ?食べよう?」

智「…おはよう
腰,大丈夫か?無理させてごめんな」

少し睨みながら大袈裟に腰をさすって

和「ほんとだよ,ベッド行こうって言ったのに…」

っていうニノが可愛くて

赤くなりそうな顔を隠すために
反らした視線の先
ソファに放置されてるニノ愛用のゲーム機

それを見て
これじゃあ結局引越し前と何も変わってない,と思う

多分これからもニノはたまにここに来て
セックスして泊まって…

だからそれじゃあ駄目なんだ…

そう思って
とりあえず荷物を返そうと
クローゼットから出した
ニノの置いていってたゲーム機と服を

智「お前さ,これ持って帰りなよ
俺ゲームなんてしないし,家にあったほうが
便利だろ?」

ニノに差し出すと

一瞬きょとん,とした顔をしてから
その表情は傷ついたようなものに変わった
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