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5色のソラ

第4章 PRESENT OF HEART


チャコ4ー② 「感謝の記念日週間♡」

<雅紀>

智にぃをリビングに移動させて
ソファの上に寝かせた

翔にぃが騒ぐほどひどくはなさそうだけど
翔にぃが智にぃを抱っこしてるのがちょっと羨ましくて
俺も2人が座るソファの上に乗ってみた

雅「智にぃ…大丈夫??」

顔をのぞき込むと
ふにゃっといつもの顔で笑ってくれる

智「ん…もー全然大丈夫だよ」

翔「ごめんね…」

翔にぃはまだしょげていて
そんな翔にぃに寄り添うように
潤がソファの下に座った

和「大袈裟だなぁ…もぉ…」

和はぷいぷいして少し離れたラグの上に座る

智「ふふ…ごめんね」

ぶっきらぼうな口調だけど
翔にぃの大声を聞いて
一番にキッチンを飛び出したのは和だし
きっと和も一緒に甘えたいはず…

雅「かーず?こっち…」

ソファの上から手を伸ばすと
そっぽを向きながらも素直に近づいてくる

自分の場所を和に譲って
俺はソファの下,潤のとなりに座った

和「納戸で何してたのよ?」

智にぃを翔にぃから奪うように抱きしめた和が聞くと
智にぃが一冊のアルバムを取り出した

智「これね…ほら!!父さんたちの結婚式!!日付今日じゃん!?」

得意気に翔にぃに見せると
翔にぃが電話の横からハガキを一枚持ってきた

翔「今日は式を挙げた日で…入籍したのは15日…ハネムーンから帰って来たのが…22日…らしいよ?だから15日~22日は結婚記念日週間…?…って…日本語変だなこれ…」

呆れたように読みながら笑う翔にぃの手には
結婚25年目にして未だにラブラブな両親の
ツーショット写真があった

智「海外生活長いからね~」

雅「記念日なの?週間なの?」

和「っんだよそれ…どーでもいいしっ」

潤「帰って来ればいいのにー…」

それを見て弟たちも文句を垂れる

雅「でもまぁ…そのおかげで俺達はこーしてられるからね?」

翔「だな…」

翔にぃが俺と潤もソファに引っ張り上げて

和「ちょっ…狭いーーーっ」

智「おわっ…いたたたっ」

みんなでぎゅうぎゅう団子になって
抱きしめあって

すごく幸せだよって…
母さん達に感謝した


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