第4章 PRESENT OF HEART
ちろ4―② 「メインディッシュに向けて…」
<和也>
やっとなんとか掃除も終わって
お昼ご飯も食べて…
午後は雅にぃと潤くんと
せっかくだから…と庭も少しキレイにして
「「「「「いただきまーす」」」」」
それから潤くん指導の元
夕飯も作ってみんなでテーブルを囲んだ
翔「うめぇっ!」
雅「うん!すごいおいしいね!」
頬張る翔にぃに潤くんが嬉しそうに笑って
和「それまーにぃが作ったやつじゃん」
自画自賛してる雅にぃに突っ込むと
大きな笑いが起きて
今日1日大変だったけど
みんなで笑いあうとそんなの飛んでいく
智「あれ?そういえば母さんたちの結婚記念日ってそろそろ?」
そう言った智にぃに
翔「違うよ,15日だからもう過ぎたよ?」
翔にぃが訂正して
それを聞いて
母さん達が結婚したから
今この大切な時間があるわけで…
そこにも感謝しなきゃな,なんて…改めて口には出せないけど…考えていると
潤「和にぃ?どうしたの?」
潤くんが俺の顔を覗き込んできた
その顔が可愛くて
和「母さん達が結婚してくれたから潤くんのこと可愛がれるんだなって」
つぅっと背筋を指でなぞると
潤「ひぁっ…もーっ…!」
身を捩って潤くんの頬がぷくっと膨らんだ
笑いながらそれを見ていると
雅「潤,カズ,片付けしよう?」
雅にぃに呼ばれて潤くんと立ち上がった
キッチンに行くと
雅「母さん達にも何かプレゼント送ろうか♪とりあえず今日は…にぃ達に感謝を込めて…ね♡」
できないウインクをしながら言われて…
潤くんに誤魔化した心の中が読まれてて
思わず顔を背けた俺と
隣でこれからのことを考えたのか
顔を赤らめる潤くん纏めて
雅にぃに抱き締められた