第4章 PRESENT OF HEART
チャコ3ー① 「予定は未定☆」
<和也>
「「んんっ…ん…ふぁっ…」」
リビングに小さな吐息と水音が落ちる
潤くんと智にぃと
交互に唇を合わせたり
皆で一緒に舌を絡めたり
時折智にぃの手が服の中を這いまわって
ゾクゾクと快感がのぼっていった
ソファの上で
智にぃにしがみ付きながら
3人でイチャイチャしていると
リビングの頭上から
時計の音が鳴り響いた
じいちゃんの形見の
壁掛けの振り子時計…
ボーンボーン…と…
12回…
……12回…!?
和「え!?ヤバイっ…潤くんっ…お昼じゃんっ!!」
俺は慌てて智にぃから唇を離した
潤「えぇ!?マジで!?お昼の準備何もしてないっ」
潤くんは慌てすぎて
ソファから半分落ちかけたのを
智にぃがさりげなく助けた
和「てか…まーにぃどこ行ったんだよっ!!」
リビングは相変わらず掃除してないし…
計画が何も進んでないっ
潤「俺,風呂場見てくるっ!!」
潤くんは慌ただしく浴室の方へ消えて行った
智「なんだよ~…いいじゃん…休みなんだし…」
智にぃが唇を尖らして俺の手を引く
…にぃのくせに…可愛いんだから…
って!!ダメダメっ
和「にぃはそのままゆっくりしてて…あ…でも…ここは邪魔だから…ゴロゴロするなら別のところでお願いね?」
言いながら智にぃを立ち上がらせて
さりげなく2階へ促した
2階はもう掃除終わってるから大丈夫っ
智「邪魔ってなんだよぉ~」
智にぃはブツブツ言いながら
それでも2階に上がってくれた
ごめんね?
心の中で謝りながら
俺は急いでリビングの掃除に取り掛かった