第4章 PRESENT OF HEART
チャコ②-1 「お邪魔虫??」
<翔>
流されるまま智くんと気持ちよくなって
そのままソファで抱き合っていると
何やら足元で弟たちが動き始めた
潤「じゃぁ…俺,ちょっと買い物行ってくるから~」
その声に俺は飛び起きた
翔「潤っ!!!」
潤「え…?」
思わず大きな声がでて
潤がビクッと肩を震わせて振り向いた
翔「あ…えっと…買い物…?車出そうか?」
とりあえず気持ちを落ち着かせながら
なるべく優しく伝えたけど
潤「…あ…いや…いいよっ…」
やっぱり拒否の返事が帰って来た
翔「でも,重いものとかあるなら車の方が楽だろ?」
潤「いいってばっ!!」
潤は逃げるように家を出て行った
…やっぱり…反抗期だ…
和「まったく……じゃ,俺2階行ってくるね」
カズがひとつ溜息を吐いてから
リビングから出て行こうとする
翔「カズ,なにすんの?なんか手伝う??」
和「何って…掃除だけど…?翔にぃの散らかした洋服を洗濯して,翔にぃの散らかした雑誌を片づけて翔にぃの置きっぱなしの無駄なものを捨てて翔にぃがやりっぱなしの…」
翔「もういいです…ごめんなさい…お願いします…」
俺はソファでうなだれるしかなかった
雅「俺は1階の掃除するけど,にぃたちはゆっくりしてていいからね?」
雅紀には聞く前に断られた
なんだよ…もう…
智「翔くん…」
智くんがそっと後ろから抱きしめてくれた
智「とりあえず…前…ズボン閉めたら?」
耳元で優しい声が響く
見下ろすと
パックリ開きっぱなしのズボンの中で
俺の分身もすっかり項垂れていた