第3章 CARNIVAL NIGHT
ちろ②-1 「みんなの夏休み」
〈 潤 〉
雅「コレうめぇっ!」
広い畑にはもう実が成ってる夏野菜がたくさんあって
雅兄がそこからキュウリを1本もぎ取って齧った
潤「雅兄ー俺にもちょうだいっ♪」
横から顔を出すと
齧りかけのキュウリをくれたから1口齧る
みずみずしくて暑さで乾いた喉が潤っていく…
潤「うまっ!」
お前らほんと仲良いなーとじいちゃんに笑われて
雅兄と顔を合わせて笑いあった
和「このトマトも甘いよ?」
和兄が採ったトマトを丸かじりしているのも1口もらって
潤「あ,ナスもあるっ!ねえ今晩のご飯何?ナス食いたいっ」
さすがに生では食べられないから
夕飯にリクエストしておいた
子供の頃もココで新鮮な野菜食べて
兄ちゃんたちと遊んだなーなんて懐かしく思いながら
畑に肥料と水を遣るのを手伝って
潤「和兄もやれよっ!」
気づいたら和兄が日陰で休んでるから
ホースで水をかけてやった
和「ぅあっ…冷てっ」
びしょ濡れの和兄を笑ったら
近くの土で泥団子を作って投げられて…
それを避けたら
雅「わっ…おい,カズっ」
雅兄に当たって…
気づいたら俺も和兄も雅兄も泥だらけだった
じいちゃんに
お前ら帰ったらすぐ風呂入れよなんて言われながら戻ると
潤「あっ,おーい!」
ちょうど戻ってきたらしい
翔兄と智兄が向こうから来て…
智「うわ,どろどろ…」
和「そう言う2人もびしょびしょじゃん…」
みんな汚れてて思わず玄関で大声で笑った