第1章 A HAPPY NEW YEAR
< 翔 >
翔「よし!じゃ,智くんと和は2階!!各自の部屋と寝室とトイレ!!雅紀は風呂と洗面所!!潤は台所で,俺がリビング!各自しっかりやること」
「「「「はーい」」」」
朝食後,皆に支持を飛ばして掃除に取り掛かる
智「『5人で大丈夫でしょ?あ,大掃除ちゃんとしてね♡良いお年を♪』…だってさ」
母さんの口真似をする智くん…可愛いかったな…
…じゃ,なくて!!
せめてもう少し早く言ってくれよ~…
心の中で海外赴任中の両親に文句を垂れる
さすがに年末年始は帰ってくる予定だったから
友達と初詣でも行こうって話してたけど…
帰れないなら話は別…
急いでキャンセルの連絡をした
基本的に,兄弟が優先…だから…そのうち…友達失くすな…
そう思うけど、両親のいない家を空ける気にはなれない
弟たちに寂しい想いをさせるわけにいかないから…
翔「うわっ…」
―ガシャン,ドン…バサバサッ…―
考え事をしすぎて手元が狂って
盛大な音と共にリビングに転がり
棚の中身の下敷きになった
潤「うぁ…翔兄ぃ…大丈夫…??」
そうだった…俺…掃除苦手だった…
潤「あー…俺がやるから…翔兄ぃ…あっち…拭いてて…」
末っ子に促されて
おずおずと起き上がった