第1章 A HAPPY NEW YEAR
< 和也 >
2015年12月31日
…大晦日…
翔『はぁ??帰ってこねーの?…なんだよー,もっと早く言えよー!!』
静かな朝にバカでかい声が鳴り響いた
ドカドカと足音が響いて
翔「雅紀っ!和っ…潤!!起きろっ!」
翔兄ぃが,いつもみたいに乱暴に部屋に押し入ってきた
和「さむぃよー…」
文句を言うとバサっと半纏を投げられた
翔「雅紀~起きて?大掃除するから…」
雅「んー?オオソウジ…?ふふ…美味しそう…」
寝ぼけてる雅兄ぃの上で脱力する翔兄ぃ
ふふ…口調や態度は乱暴だけど誰よりも優しい翔兄ぃは弟の俺達にめっぽう弱い
和「翔兄ぃ?そんなんじゃこのヒトたち起きないでしょ?」
翔「あー…もぉ…和…あと頼んだ…」
眉を下げて苦笑いする翔兄ぃが可愛くて
そんな風に頼まれたら断れないじゃない?
和「んー…じゃ,ちゅーして?」
手を伸ばすと,ふっと笑って近づいて半纏を俺の肩にかけながらギュッと抱きしめてくれる
翔「甘えんぼ…和,おはよ」
ギュッと力強く抱きしめられて,ちゅっと額にキスをくれた
和「えー?ココ??コッチは?」
唇を指さすと,後でっ!と言って部屋を出て行った