第2章 GOLDEN WEEK
ちろ①-2 「お化け屋敷」
〈智〉
お化け屋敷なんて久しぶりで
こんなに暗かったけ…なんて思いながら
後ろに弟たちの気配を感じながら歩いてたら
雅「カズ…腕握ってて?」
和「は?なんでよ…歩きにくいじゃん…」
弟二人の可愛い会話がひそひそと聞こえてきた
雅「いーじゃん,その方が安心するもん」
和「…しょうがないな…」
その二人の声に思わずふふっと笑っちゃった
だって…
雅紀の腕を掴んだらしいカズの声が
あからさまに安心した声に変わってるんだもん
和「ぅあ…なんか今笑い声した…」
でも俺の声がカズを怖がらせたみたいで
雅「ちょ,痛い痛いっ…握りすぎっ…」
雅紀の慌てる声が聞こえて
思わずそこに俺も混ざりたくなった
智「俺もカズと手繋ごー」
空いてるカズの手をぎゅっと握ると
和「智兄も怖いの?」
口ではそんなことを言ってるけど
手はしっかりと握り返してくる
ふふ…ほんと可愛いんだから…
後ろからは
翔「ぅおっ…なんかあった…」
潤「やめてよ翔兄…怖いから…」
翔「ごめ…だって…足元に…」
翔くんと潤の可愛い会話も聞こえてくる
可愛い弟たちに満足しながら
出口から明るい外に行くと
目の前に美味しそうなジュースの店があった
恐怖で喉がカラカラだからそこでちょっと休憩…
雅「俺コーラ!」
和「お茶ー」
翔「俺買ってくるよ,智くん何がいい?」
智「俺もお茶かな」
潤「翔兄俺も行く!」
二人に買い物を頼んで戻ってきた潤の手には
ピンク色のスムージー
雅「カズひとくちっ♪」
雅紀が和のストローに口付けると
和「ちょっ…」
雅「間接きす♪」
カズの頬が太陽の下で
ほんのり赤くなった
スムージーを美味しそうに飲む弟
じゃれあってる弟たち
それを眺めながら
智「翔くんそれちょうだい♪」
翔くんの持ってるカフェオレのストローに口付けた