第28章 みかん
「ん。俺も好きだよ。カズヤ」
そう言って、気軽にカズヤにキスをした。
「えっ?智も組合の人なの?」
「あ、潤とニノ限定の組合かな?」
「そうなんだぁ…皆、愛し合ってるんだね…」
そういって、こちらもまた気軽に智くんに寄りかかった。
「こらっ!やめなさい!アンタたちっ!」
「そうだぞ…そこまでくっついたら、わけわかんねえじゃねえか…」
「カズヤぁっ…俺は?俺は?」
「智っ!なにやってんだよっ!」
もうぐちゃぐちゃになった。
カズヤと智くんはそれを見て笑い転げて。
こいつら、チーム小悪魔だ…
「大野さんっ!もうこの子まだ未成年なんだからっ!」
ニノが鉄槌を下した。
「痛って!だって、カズヤがいいんならいいだろ!?」
「俺、智とくっついていたい」
「智は俺のだから、ダメ!」
潤がムキになってる。
それがまたおかしくて…
思わず俺も笑ってしまって。
「カズヤ…潤をからかうのもその辺にしておきなさい…」
笑いを堪えるので必死だった。
「はぁ~い…」
そういうと、潤に抱きついた。
「ごめんね?潤」
「へ?あっ…いや…別にいいけど…」
「あれ?怒らないの?松潤」
雅紀が余計なツッコミを入れたから、潤は真っ赤になった。