第28章 みかん
家に帰って3人に潤と智くんを招待するって話をしたら、カズヤが喜んだ。
それを見た大人3人はまた喜んで。
カズヤはとにかく俺達の「大事」がとても好きで。
俺達と同じように愛してくれる。
だから嵐のことも凄く愛していて。
ファンとかそういうのじゃなく。
家族のように思っているのだ。
潤と智くんを紹介することで、カズヤのなかでまた欠けたピースが完成するのだろう。
ニノが俺の顔を見て微笑む。
嬉しくなって、そっと後ろでニノの手を握る。
雅紀はソファに座って、カズヤを後ろから抱きしめている。
カズヤの話をうんうんと頷きながら聞いている。
その横顔は、本当に幸せそうで。
カズヤも一生懸命雅紀に、どれだけ嬉しいか熱弁している。
そっとニノにキスをした。
ニノは微笑んで、キスを返してくれる。
「今晩…一緒に…」
「にーのっ!今晩も一緒に寝ようねっ!」
「わかったよ。カズヤ」
にっこり微笑んで、ニノ母さんは俺を捨てた。
なんか…最近ずっとカズヤにニノを独占されている…
父さん、淋しいよ…母さん…