• テキストサイズ

カラフルⅠ【気象系BL小説】

第28章 みかん


その晩、書斎で今取材してることをまとめていた。


興が乗ってしまって、結構おそくまで掛かりそうだった。


カズヤの部屋に電子辞書を忘れてしまった事を思い出して、そっと二階へ上がった。


電子辞書は大学の頃から使っているものだから、もう文章を書くときには無くてはならないものになってて。


手放せない。


カズヤの部屋から電子辞書を取ると、そっとまた引き返す。


寝室の前を通った時、アノ声が聞こえた。


あ、やっぱり今晩も…


雅紀は今日、泊まりで番組の収録で、さきほど出かけた。


俺は淋しく一人寝の予定だ。


淋しいから、出歯亀してやろうかな…


それに。


ニノとカズヤのむふふなんて…


前からみたかったんだ!!


今まで我慢してたけど。


今日は盛る雅紀もいないから、絶好のチャンスじゃないか!


二階の寝室は横開きのドアなので、そっとスライドさせる。


いきなりカズヤに覆い被さるニノの姿が目に入ってきた。


(むおおおお!なんか興奮するっ)


声が出そうになって、口を押さえた。


「カズヤ…もう…こんな毎晩してたら、俺、死んじゃう…」


「だって…にーの…欲しい…」

/ 1124ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp