第27章 ワインレッドscene3
「ってことはおい…」
潤の手が、俺の後ろの口に伸びてきた。
軽く擦られるだけで、俺は跳ねた。
「あの時のこと、まだ思い出す…?」
切ない顔をした。
まだ気にしていたのか…
俺は潤を抱きしめた。
「もう気にするなよ…」
「…じゃあ、してもいい?」
「えっ!?」
「大丈夫!指しか挿れないから!」
「お前…そういう問題じゃないだろう…」
「一緒に気持ちよくなりたい…翔くん…」
目をうるっとさせながら言ってくる。
弱いんだって…お前の涙は特に…
それに俺たちは付き合い始めたばかりで、それは猿のようにヤりまくってて…
お互い気持ちよくしたいって気持ちが旺盛にあって…
そんな時期だから、潤が俺にしたいっていうのもわかるんだけど…
大体、中イキって女の子だぞ…?
「俺、あんまり興味ねえなぁ…」
「大丈夫。痛くしないから…」
そう言って俺の許可もなく、潤は俺の後ろの口に触れた。
次の言葉は唇で塞がれた。
口の中を潤の舌が這って、下にも潤の指が這って。
ちょっとおかしくなりそうだった。
気持よくて。