第27章 ワインレッドscene3
急に辺りが明るくなった。
光源に目をやると、後ろの障子が開いていた。
潤が肘をついてこちらをニヤニヤしてみていた。
「あー…」
昼間見てた俺にはなにも文句は言えない。
でもとりあえず、潤へのサービスとして手ブラをしてみた。
ちょっと恥ずかしそうに身体を捩ることも忘れずに。
潤は大爆笑していた。
うん。満足です。
潤の姿が消えたと思ったら、露天に入ってきた。
「おい。大丈夫なのか?」
「うん。ちょっと寝たら落ち着いた」
そういってドボンと露天風呂に入った。
俺も風呂に浸かった。
「ああ~夜風が気持ちいいな…」
「うん…いいねえ…」
潤の顔が一気に赤くなった。
お酒を飲んだ時よりも艶っぽい。
見つめていると、潤もこちらをみた。
くすっと笑うと、俺の足の間に入ってきた。
でもこちらを向いている。
普通、うしろから抱っこじゃないの?
「翔くん…おしおきしてもいい?」
「え?ダメ…」
「そんなこと言わないで…」
「なんだよ…」
「中イキさせてあげる…」
「え?」
「俺、翔くんに開発されちゃったから…わかるようになっちゃった」
「へ?」