第27章 ワインレッドscene3
潤のお腹を触ったらぽっこりと出てた。
「お前こんな腹じゃ、むりだろう…」
俺もすごい腹になってるけど…
「ん~らいじょぶ~…」
そういいながらも目は閉じていく。
「おいっ…こんなところで寝るな!」
時既に遅し。
潤は座椅子に凭れて寝てしまった。
「酒に弱いんだから…」
しょうがなく引き起こして、一個だけ引いてあった布団に寝かす。
「うっ…腹の中身出る…」
俺は酒を抜くために、風呂に入ることにした。
潤とさっきシてから洗ってないし…
風呂場で全身を洗って、腹も落ち着いてきたから、露天に入る。
夜風が気持ちよかった。
足だけ浸かりながら、風にあたっていると疲れが抜け落ちていくようだった。
「はぁ~…やっぱ温泉いいねぇ…」
夜風が俺の心を冷やしてくれる。
ヤキモチは控えないといけないな…
潤も俺もヤキモチ焼いてたんじゃ、まじで上手く行かなくなる。
あいつのこと好きだけど、もっと広い心で見れるようにしないと…
小栗と肩を組んでいたくらいで、あんなに妬心に駆られるなんてもってのほかだ。
潤が好きなのは俺。
俺だけなんだ。
そう思うと、心が熱くなった。