第27章 ワインレッドscene3
唇から吐息が漏れてきたら、もうがまんできなくて。
潤の後ろに手を回した。
「あっ…翔くん…だめ…」
でもその声は甘い。
俺はかまわずそこに指を充てた。
「まだ、痛い?」
わざと訊く。
「ううん…もう、慣れたよ?」
あれから潤は俺を受け入れてくれるようになって。
潤が俺に入れたいっていうことはない。
俺も俺で、別に潤に挿れられたいとは思わないし。
身体を開いてくれる度に、俺は新鮮な気持ちになる。
潤のかわいい部分がどんどん見えてくるから。
「じゃあ、指挿れていい?」
「うん…」
そういうから、指で少しだけそこを解してから中に挿れた。
少し潤の身体が強ばった。
俺は潤のお腹にキスをした。
「力、抜いて?」
「ん…」
上気した顔で、力を抜こうと眉根を寄せる。
美しい腹筋に何回もキスした。
同時に指を少しずつ動かして、中を慣らした。
「翔くん…」
潤の甘い声が耳をくすぐる。
たまらなくなる。
「潤…好きだよ…」
「翔くん…潤も好きだよ…」
たまに、少年の頃に戻ったように、自分のことを潤と呼ぶ。
それがまた堪らなくかわいい。