第27章 ワインレッドscene3
障子を開けると、露天風呂のヘリに座る潤が見えた。
こちらに背中を向けて、隙間から見える遠くの景色を見ている。
潤の白い肌がほんのり赤く染まっていて。
髪から滴り落ちる雫が綺麗で。
そっと障子を全部あけて、俺はひじ枕で潤を眺めた。
潤が何気なく振り返って、びっくりした顔をした。
俺はそれを見て笑った。
潤が窓にお湯を掛ける。
怒った顔もまた可愛かった。
「もーっ!翔くんのスケベっ!」
「油断するお前が悪いんだろ」
そう言ってまた潤を眺めた。
「ほんと、やめてよ…」
潤の肌がどんどん赤く染まっていく。
ムラっとした。
俺は脱衣場に行くと、服を脱ぎ捨てて露天風呂へのドアを開けた。
まっすぐ潤の元へ向かうと、抱きしめた。
「しょ、翔くん?」
「潤、かわいい…」
「う、嬉しかないねっ…」
そう言って俺の腕を解こうとするから、押さえた。
ヘリに座る潤をそのまま押し倒した。
そのまま潤の上に乗ると、潤の唇にキスをした。
柔らかい唇は、俺の唇をふんわり包んでくれた。
そのまま優しく俺を愛撫する。
俺もその柔らかい唇を愛撫する。
ふわふわの時間。