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カラフルⅠ【気象系BL小説】

第26章 ホワイト


気がついたらそのまま寝てたみたいで。


カズヤをみたら苦しそうに寝てたから、慌ててどいた。


同時に俺がカズヤの中からこぼれ落ちた。


「ひゃあっ…」


カズヤが目を覚ました。


「びっ…くりした…」


呆然とした顔で呟いた。


「にーの…」


「うん?」


手を伸ばして、俺の頬に触った。


「にーのと俺、何になったの?」


「…わかんない…考えてなかった…」


「恋人?」


「ん。そうだね。それもある」


「…あとは?」


「兄弟とか…親友とか…母親とか…?」


「そんなに…?」


「だから家族でいいだろ?」


「雅紀や翔は?」


「お兄さん兼恋人」


「お父さんは?」


「翔さんでいいんじゃね?」


そう言ったら噴き出した。


「翔がお父さんで、にーのがお母さんで、雅紀がお兄さんなの?」


「贅沢だぞ。お前…」


「うん…」


「でも、恋人でもあるからな…」


そう言って俺はキスをした。


今までとは違うキス。


恋人のキス。


翔さんや相葉さんがいつもしてるキス。


カズヤはそっと目を閉じた。


幸せそうに。

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