第26章 ホワイト
「ひゃ…あんっ…だめぇっ…にーのっ」
カズヤが俺の首に手を回して、ぎゅっと抱きついてきた。
「にーの…好きっ…大好きっ…」
耳元でそんなこと囁かれた。
もう限界だった。
こんなあっけなく二回目を終わるなんて…
「ああっ…んっ…あ…カズヤ、俺、イっていい?」
「イクっ…俺も、一緒にイこ…?」
「ああっもっ…あっ…カズヤっ…」
「にーのぉっ…」
俺たちはまた、果てた。
カズヤの中はもう、考えられないくらい気持よくて。
そのまま俺はカズヤの上に倒れた。
カズヤは俺の背中をぎゅっと抱きしめた。
まだ中が動いている。
「気持ちいい…カズヤ…」
「にーの…俺も…」
そのまま動きたくなかったから、じっとしてた。
カズヤが泣いている。
俺はカズヤを抱きしめたまま、その声をずっと聞いていた。
好きなだけ泣いたらいい。
泣き終わったら、新しく生まれ変わろうな。
カズヤ。
そのまま、カズヤはずっとすすり泣いていた。
俺は言葉もかけず、そのままずっと同じ姿勢でいた。