第26章 ホワイト
夕飯は翔さんと相葉さんが準備してくれて、俺はベッドでへたってた。
カズヤが部屋を覗いてきた。
「なに…?」
「翔としちゃったの?」
「バカ…」
そういうと枕に顔を埋めた。
「にーののすけべ!」
そういうとカズヤはバンっと扉を閉めた。
「ちがーう…スケベなのは翔さんだお~…」
その声は届かなかった。
まあこんなこともある。
だってしょうが無いじゃん。
全員恋人みたいなもんなんだもん。
乱交してないだけ、マシだと思ってくれ。
いや…大人3人は乱交してるけど…
今、ツアー中で地方行ったら宮城の夜みたいになる時もあるけど…
この家では、そんな酷いやらしいことはしてないつもりだ。
つもり…だ…。
あ、今、ツアー中だからか…
カズヤを置いて、週末はほぼいない。
淋しいんだろう。
今日は、一緒に寝てやろう。
ぎゅっと抱きしめて。
そう思ったらまた眠ってしまった。
あの二人と違って、俺は繊細なんだよ…