第26章 ホワイト
その日はたまたま、相葉さんも翔さんも泊まりで居ない日で。
こんな日だから、一緒に寝ることにした。
カズヤを一人で寝かすのは、悲しい気がしたから。
「にーの、どっちで寝るの?」
風呂あがりに自分の部屋でゲームをしてたら、カズヤは枕持参で来た。
「めんどくさいから、俺の部屋で寝る?」
一応俺の部屋も、クイーンサイズのベッドだったから、俺とカズヤの二人なら楽に寝られる。
「え…いいの?にーの…」
「え?いいよ。別に」
思えば、俺の部屋でカズヤが寝るのは初めてだった。
もじもじして部屋に入ってこない。
「何してんの?」
「え。だって…なんか、にーの男のひとみたい…」
「はぁ?」
「この部屋、たばこ臭い」
「俺、男なんだけど…」
「いつもはお母さんみたいなのに…」
「嫌なら、寝室いこうか?」
「ううん…いい…」
そういうとベッドに上がってきた。
俺もゲームをメモリして、テレビを消した。
ベッドに入ると、スマホで目覚ましをセットして電気を消した。
「じゃあ、カズヤおやすみ」
「うん。にーのおやすみ」
暗闇がくると、すぐに眠りが訪れた。