• テキストサイズ

カラフルⅠ【気象系BL小説】

第25章 ベルフラワー scene2


「潤は柔らかすぎんだよ…」


ブツブツ文句を言いながら俺の方を見てる。


体側を伸ばしたら、足の方に向かって身体を倒す。


床につけている足の筋を伸ばす。


これも最初はできなくて。


骨盤がどうしても横を向いてしまう。


大野さんを見たら、もうそれどころじゃなくて。


バーに遊ばれているようだった。


「んあー!っなんでこんなことできるんだよっ!!」


もう叫んでいた。


俺はとうとう笑いが止まらなくなった。


苦しくてバーから足をおろしてしまった。


「…そんなに笑うことないだろ…」


顔を真っ赤にして大野さんが言う。


俺は大野さんの後ろに行って、身体を支えた。


「はい、持ってるから倒して」


そっと腰と足を固定する。


大野さんはおっかなびっくりで身体を倒す。


「いていていていて…」


腰が出てくるから押さえつけて、正しい位置に戻す。


足もずれてくるから、足を使って戻す。


正しく伸ばさないと怪我をしてしまう。


現に大野さんの右膝はそれで痛めて、今だにサポーターをつけないといけなくなってる。


正しい位置で踊ることが、怪我を防ぐ一番の近道なのだ。
/ 1124ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp