• テキストサイズ

カラフルⅠ【気象系BL小説】

第25章 ベルフラワー scene2


長いキスが終わると、お互いをずっと抱きしめた。


離したくない。


離れたくない。


誰にも触らせたくない。


「潤…もう翔くんのところへはいかなくていいから…」


「でも…!」


「大丈夫…ちゃんと話つけるから」


「だめだよっ…だめっ…」


「潤…?」


「あの人、俺にやったことを智にやるって言った…!」


「……なんでそれを言わないんだよ」


「言ったら、必ずやるから…あの人…」


「…やらせねぇよ…」


「…え?」


「翔くんに、俺をヤる度胸なんてないって言ってんの…」


「でもっ…」


「いいから…潤」


大野さんは服越しに俺の肩を噛んだ。


久しぶりの快感が、俺を通り抜けた。


「お前は俺だけのものなんだ」





夜になると、大野さんの家に連れていかれた。


一晩中、大野さんは俺から離れなかった。


離してもらえなかった。


どんなに俺がへたりこんでも、大野さんは俺を起き上がらせた。


身体の中から、翔さんを全部追い出すように。


次の日、起き上がれないほどだった。


でも夜になると街に連れだされた。
/ 1124ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp