第25章 ベルフラワー scene2
目を瞑っていたら、ベルトを解く音がした。
ファスナーを下ろす音がしたと思ったら、俺の後ろに衝撃が走った。
「あぁっ…痛いっ…」
短く叫ぶと、更に衝撃は奥に響いた。
「やあだっ…やめろっ…」
そう言ったけど、翔さんは入ってきて。
ずっと入ってきて。
とうとう奥まで入ってきて。
もう声に出せない痛みが来て。
涙が出てきて。
「やめて…」
そういうので精一杯で。
「潤…気持ちいい…」
そうつぶやくと、翔さんは動き出して…
何度も俺を突き上げて。
自分だけ満たして。
そして果てた。
荒い息をつきながら、翔さんは俺にキスをした。
口の中に翔さんの舌が入ってきたけど、俺は動くことができなかった。
しばらくしたら、また翔さんが動き出して。
今度は長く長く俺のなかで律動してた。
俺はときが過ぎるのを待つしかなかった。
気がついたら翔さんは居なくて。
俺の手は縛られたままで。
動けなかった。
日は傾いてそろそろ夜になろうとしてた。
もう、どうでもよかった。
そのまま眠りに落ちた。