第24章 Coke+シーモスscene2
下品な言い方をすれば乱交だよね。
でも、それはそんなものじゃなかった。
カズヤを皆で癒やす、そんな作業だった。
挿入もなかった。
ただひたすら、みんなで触れ合っていた。
ただ、それだけ。
ずっと三人で囁いていた。
お前が大事だよって。
カズヤはずっと涙を流していた。
それは禊なのか、それとも喜びの涙なのかはわからない。
唇や指を使ってお互い気持ちよくなって。
愛がたくさん心に溢れてきて、それをカズヤに流し込む。
長い時間をかけて俺達は果てた。
疲れてベッドに寝転ぶと、カズヤが俺にキスをくれた。
そして唇だけで言った。
ありがとう
おに
「いさん…」
カズヤの目が大きく見開いた。
俺も起き上がった。
「カズヤ!?声…」
カズヤは喉に手をあてて咳をしている。
俺は肩を掴んだ。
「もう一回言って?」
「お…にいさ…」
翔さんと相葉さんも起き上がった。
カズヤをじっと見ている。
声は掠れてガラガラだったけど。
初めてカズヤの声を聞くことができた。
思わず抱きしめたら、相葉さんも翔さんも抱きついてきた。
俺はちょっぴり泣いてしまった。
相葉さんと翔さんは号泣してた。