第24章 Coke+シーモスscene2
注文してた、相葉さんの部屋の合鍵が届いて、やっと俺も自由に出入りができるようになったある日。
相葉さんの部屋にいくと、既に翔さんの靴があった。
まだ夕方なのに珍しいなと思ってリビングに入った。
荷物をおくと、勉強部屋から翔さんの声がする。
そっと開いていたドアから覗くと、翔さんとカズヤがキスをしていた。
とっさにすぐ身を引いた。
でも好奇心に勝てなくて、再びまた覗いた。
それはエロチックなものではなく、傷ついたカズヤを癒やすようなそれで。
翔さんの慈愛が見えた。
カズヤはそれを一心に受け止めている。
でもからっぽだった。
カズヤの心は、まだ戻ってきていない。
でも翔さんはそうせずにはいられないんだろう。
多分、相葉さんも。
ぎゅっと拳を握った。
俺はなにができるんだろう。
どうしたら、みんな幸せになれるんだろう。
俯いていると、相葉さんが後ろに立ってた。
俺のことをぎゅっと抱きしめた。
俺は相葉さんに抱きついた。
物音に気づいた翔さんが部屋から出てきた。
俺たちをみて驚いていた。
翔さんの手を引き寄せると、カズヤを見た。
もう、これしかない。