第24章 Coke+シーモスscene2
でも俺は、強引にカズヤ見守り隊の一人になった。
仕事が終わったら、相葉さんの家に行くのが習慣になった。
俺は勉強はみてやれなかったけど、飯の面倒や放っとくと入らない風呂に一緒に入ってやったりした。
そのうち心を開いたのか、俺が相葉さんの家にいる間、カズヤはリラックスして過ごすようになった。
夏の暑い日差しが外で照りつけてる。
でもこの部屋の中は春のあたたかい木漏れ日のように穏やかだった。
勉強の合間に、ソファで横になる俺の懐にカズヤは入ってきて一緒に横になる。
その背中を撫でながら、台本を読む。
いつの間にか、これも習慣になった。
俺は甘え担当になったようだ。
個人の仕事があるから、なかなか俺たち三人が揃うことはなかったけど、誰かしら昼間以外はカズヤの傍に居た。
カズヤの学校は夏休みは短いんだが、その夏休み期間に入ってしまったし。
本当に保護者の気分。
俺が見守り隊に入ったお蔭で、翔さんと相葉さんの負担が少し減ったように思えた。
仕事が終わったらすぐ帰らなきゃ、みたいな焦りがなくなったような気がする。
それだけでも俺は満足だった。