第24章 Coke+シーモスscene2
翔さんがキッチンから出てきて、俺達を見た。
しばらく立って眺めてる。
何をしてるんだろうと振り返ると、翔さんは遠い目をしてこちらをみていた。
「どうしたの?翔さん」
「そうやってると、兄弟みたいだな…」
そう言って微笑んだ。
俺かカズヤに笑いかけたのかわからないけど、笑い返しておいた。
相葉さんもキッチンから顔をだしてこちらを見てた。
不思議なものを見るような顔してた。
そっちにはあっかんべをしておいた。
ムッとした顔をしたけど、俺が笑うとすぐに笑った。
カズヤをみると、また泣きそうな顔をしていた。
カズヤの頬に触れる。
柔らかくてしっとりとした頬だった。
「カズヤ、俺もカズヤのお兄さんにしてくれる?」
カズヤの顔が驚きの表情を作った。
これが言いたくて今日来た。
何も身体の関係を持とうなんて思ってない。
ここまで関わって、カズヤのことを考えていたら、俺ももう直接係るしかないと思ってきた。
そこまで俺の思いは、相葉さんと翔さんに同調してしまった。
カズヤは目に涙を溜めた。
俺の申し出に答えはくれなかった。