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カラフルⅠ【気象系BL小説】

第24章 Coke+シーモスscene2


俺はその日、翔さんの家に行った。


翔さんは驚いたけど、俺を迎え入れてくれた。


これから相葉さんの家に、カズヤの勉強を見に行くと言っていた。


カズヤは今の状態では学校には行けないからとも言った。


「そっか…じゃあ俺帰るね」


「うん。ごめんね、ニノ」


そういうと、俺にキスをした。


まだ照れくさかった。


「ねえ…あんなことしたのさ…」


「うん?」


「カズヤの知り合いじゃない?」


「…そうかな…」


「だって言わないってことはさ。かばってるんじゃないの?」


そういうと、翔さんは奥歯を噛み締めた。


「…もしかしてパパって人じゃないの?」


カズヤの元の恋人。


そいつが犯人なんじゃないかと俺は思った。


「…そうじゃないかとは思う…」


「無理やり聞いたらだめだからね」


「え?」


「もし俺だったら言いたくないもん。好きな人にそんなこと…」


「ニノ…」


「だから、待ってあげたら?」


「……うん…ありがとな…」


そういうとそっと俺を抱きしめてくれた。


「ニノに話してよかった…」


そういってぎゅっと力を入れた。


「ニノが居なかったら、俺…」


そう言って言葉に詰まったから、俺は背中を撫でた。


大丈夫だよ。


大好きだから。


伝わるかな。翔さんに。

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