第24章 Coke+シーモスscene2
カズヤは一週間したら退院出来た。
でもまた喋れなくなったらしい。
相葉さんも翔さんも参っていた。
よく眠れていないと思う。
レギュラーの収録のとき、松潤と大野さんが心配していた。
でも二人はなにも答えなくて。
大野さんが俺のところへ怒って歩いてきた。
「…ニノ…」
そういうと、黙りこくった。
「え?」
「ニノ。平気?」
「え?何が?」
「あいつらになんかされた?」
「え?なんかって?」
「あ、じゃあアレじゃないのか…」
「なによアレって?」
「な、なんでもない」
焦ってそう言うと、松潤のところへ行って抱きついた。
松潤は何かを大野さんからきいて、俺の顔を見てほっとしていた。
なんのことだ…?
つか楽屋でいちゃついてんじゃねーよ。
じいまごめ…
俺は喋ったこともないカズヤのことばかり考えていた。
それは多分、相葉さんも翔さんもだったからだと思う。
あの人達の心が穏やかになるには、どうしたらいい?
どうやったらカズヤの心を癒してやることができる?
どうしたら…
みんな幸せになれるんだろう。