第24章 Coke+シーモスscene2
病院にカズヤを担ぎ込むと、俺達は暫くすることがなくなった。
待合室のイスでずっと翔さんは俺の手を握ってた。
冷たい手が、更に冷たくなっていた。
相葉さんが到着した頃、面会を許された。
でもカズヤの意識はなかった。
全身の打撲と、手首の擦傷。
あれだけひどい状態だったのにそれだけで済んだ。
レイプされたところは傷になっていないとの事だった。
ぼんやりと知ってる奴の犯行なんじゃないかなと思った。
血液検査の結果はシロで、薬の成分は一切でてこなかった。
そこでやっと胸をなでおろした。
病院は、未成年だからと今回のことは伏せてくれると言ってくれた。
俺達が芸能人だっていうのも効いたのかもしれない。
特に翔さんが全面に立って交渉したのが良かったのかもしれない。
カズヤの無事は保証された。
それから3日、カズヤは目を覚まさなかった。
俺達は仕事をこなしながらも、マネージャーに頼んでカズヤの様子をずっと見守っていた。
チーフマネには酷く怒られたけど。
4日目にやっとカズヤは目を覚ました。
相葉さんと翔さんは飛んでカズヤに会いに行っていた。