第24章 Coke+シーモスscene2
「え…?」
予想外の言葉に、俺は黙り込んだ。
「どういうこと…?」
俺は翔さんの顔を両手で覆った。
「聞かせて…?」
翔さんは首を横に振った。
「ニノを巻き込めない…」
「もう…もう巻き込まれてるよ!」
そう言って俺は強く翔さんを抱きしめた。
「好きだよ…」
俺は小さく言った。
腕の中の翔さんがびくりとした。
「好きだよ…だから…」
翔さんは顔を上げると、涙だらけの顔を俺に向けた。
「嘘だろ…」
信じられない様子だった。
「だから…俺に話して…全部話して…」
俺は目をまっすぐ見た。
「雅紀は…?」
「アイツのことも好きだよ…だってアイツしか友達いないから…」
そういうと翔さんは少し笑った。
「さっきの電話、相葉さんだよね?」
「うん…」
「言ってよ。俺にも。一緒に考えるから…」
それから俺は長い長い話を聞いた。
相葉さんがどうして俺を好きになったかっていう話も。
俺を抱こうと決めてから二人でやってた勉強のことも。
カズヤって子の話も。
その子と二人の関係も。
驚いたけど、全然嫌悪感とかは湧いてこなくて。
ただ、じっとその話を聞いていた。