第24章 Coke+シーモスscene2
「ええ!?」
「その時、奪ってやった」
マジでか…
知らなかった…
「でも、それから16年、ずっと我慢してたよ?褒めて?」
「……もー…わかったわかった。えらいよ。翔さん…」
そう言って、俺を抱く手に手を添えた。
「…それから16年も、ニノへの愛、育てちゃったよ…」
つぶやくように言った。
また心臓がぎゅっとした。
抱きしめられて触れてる皮膚が、全部熱くなった。
耐え切れなくなって、翔さんの方へ向くと、胸板に顔を埋めた。
翔さんの香水の匂いが俺をまた高ぶらせた。
翔さんは俺にまたそっとキスをくれた。
そしてまたつぶやいた。
「ありがとう…ニノ」
俺は翔さんが遠くに行ってしまいそうで、怖くなって…
そのまま抱きついた。
目が覚めたら、翔さんも相葉さんも居なくて。
翔さんのベッドに一人寝ていた。
そっと寝室から出てリビングへ行くと、翔さんが電話をしている声が聞こえた。
「だから、焦ってもしょうがないから」
誰と話しているんだろ。
「落ち着けよ、雅紀」
あれ?相葉さんもう帰ったの?