第23章 レイヴンscene1
翔から誘いがあって、またホテルにいた。
今度は銀座だった。
ザ・ペニンシュラ東京。
でも俺達には高級だろうがあんまり関係なくて。
ホテルに着いたら、ずーっとヤリまくってるだけだから。
「翔…こっちおいで」
窓辺に翔を呼ぶ。
イスに座らせると、イスを窓側に向ける。
そのままバスローブを剥ぎ取ると、遠くへ投げる。
「な、なにすんだよ…」
「大丈夫だよ…見えないから外からは」
「やだ…恥ずかしいよ…」
そう言いながら、俺とこういう関係になってから、どんどん翔は淫らになっていく。
俺のいう体位はすぐにするし、どんな要求でも飲む。
どんどん俺は翔にのめり込んでいく。
「そこで、自分でしてごらん?」
「えっ?」
「俺、見たいな。翔がしてるとこ…」
そう言うと、向かい側のイスに座る。
「や、やだよ…」
泣きそうな顔で翔が言う。
「見せてくれないなら、今日、ヤってあげない」
冷たく言うと、涙が溢れる。
そうやって煽ってるって、なんでわからないのかな…
「わかった…」
翔はそう言って、足を広げた。
ガラスに映る自分を見ないように、顔を逸らして自分を扱き始めた。