第23章 レイヴンscene1
こんなことを繰り返していたら、夏になっていた。
潤はすっかり俺の家の一部になったみたいに馴染んだ。
毎朝、潤が淹れてくれるコーヒーは旨くて。
「おいしい。潤のコーヒー」
そういって褒めると、すごく嬉しそうな顔をした。
お礼にキスすると、もっととねだる。
かわいい顔して。
俺達の仲は、一緒に暮らすようになってまた深まった気がする。
もう離れられない。
そう思う。
潤が一生懸命俺のシャツのボタンを付けてくれている。
やらなくてもいいって言ったのに。
「潤、無理ならいいからね?クリーニング屋さんでやってもらえるから…」
「いいの。このくらいやってみるから」
やっと完成したボタンはちょっとずれてて。
でもたっぷり愛がこもっているから嬉しくて。
俺は思わず潤をソファに押し倒した。
「や、やだ。まだ朝だよ?雅紀…」
潤が抵抗するけど、聞いてやらない。
「欲しくなった。潤が」
そういうと、潤を丸裸にして貪る。
明るい中で潤は乱れて、何度も射精した。
「どうしたの?最近、感じやすいね…?」
「雅紀が…雅紀が何回もしてくるからじゃん…」
そう言いながらも、潤はまた己を固くする。