第23章 レイヴンscene1
部屋をノックすると、中から潤の声が聞こえた。
「雅紀です…」
そう言うとすぐドアが開いた。
「あ…どうしたの?」
潤はすでにシャワーを浴びたらしく、ガウンを着ていた。
「あ、これ。分けようと思って…」
「え?…あ、ああ…」
潤は中に入れてくれた。
ソファに座ると、テーブルの上にコンドームを並べた。
すっごいのがあって、二人でわらいながら分けた。
「こんなイボイボついてて、女って気持ちいいのかね」
俺が言うと潤が笑って答える。
「良くないらしいよ」
「マジで?」
「うん。聞いたことある」
「松潤が使ったの?」
「…ノーコメント」
「WAO!スケベ野郎!」
そう言ってクッションを投げた。
潤はそれを抱えて笑い転げた。
「だって、そんなん明らかに形状から反してるじゃん…男の夢だよそんなん…幻想だって…」
そう言ってゲラゲラ笑う。
「まあ、確かに。チンコにイボイボなんてついてないもんな…」
「だろ?」
俺はそのイボイボコンドームを潤と使った女に嫉妬した。
見ず知らずの人に。
そんな嫉妬心を吹き飛ばそうと話題を変えた。
「さっきは、かばってくれてありがとうな…」