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カラフルⅠ【気象系BL小説】

第23章 レイヴンscene1


その時、突然背後に足音がした。


振り返ると刃物を持った男がこちらに駆けてきた。


「えっ!?」


突然のことに動きが止まった。


潤はそれをじっと見ていた。


「大丈夫、相葉さん落ち着いて」


そういうと俺の腕を掴んだ。


掴んだかと思うと、抱き寄せられた。


潤は俺を抱いて、男に向かって背を向けていた。


かばってくれたのだ。


「松潤っ…!離せっ…!」


男が近づく。


もうだめだ…!


そう思った瞬間。


パーンとクラッカーの音がした。


「え…?」


顔をあげると、俺と松潤の上にクラッカーの中身が降り注いでいた!


「へーいじゃぱにーずぼーいず!」


刃物男は笑っていた。


刃物の柄の部分がクラッカーになっていた。


「ぷれぜんと ふぉーゆー!」


そう言ってコンドームの詰め合わせをくれた。


なにかのキャンペーンらしい。


周りのお客さんはこちらを見て、くすくす笑っていた。


「さ、さんきゅーめーん」


そういうと男は去っていった。


俺と潤は呆然として取り残された。


「相葉さん、松潤なにやってんの!?」


番組スタッフに怒られて、俺達は慌てて戻った。


ホテルに戻って、コンドームの詰め合わせを預けていたマネージャーから手渡された。


俺は潤の部屋を訪ねた。

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