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カラフルⅠ【気象系BL小説】

第23章 レイヴンscene1


俺と潤が付き合うようになったのは、去年の秋。


ハワイに行っていた時のことだ。


いつからかわからないけど、俺は潤のことが好きだった。


潤も俺のこと、好きなような気がしてた。


でも男同士だし、言い出せなかった。


番組の収録で、ハワイのマーケットで買い物しているとき、不意に誰かに手を掴まれた。


振り返ると潤が俺の手を握っていた。


人差し指を口に当てると、そっと俺を連れだした。


カメラクルーから離れて、誰も人がいない一角へ連れていかれた。


「なに?なに?」


ちょっとドキドキしながら潤に言うと、にこっと笑った。


「ここ見て」


そこには色とりどりのコンドームが並べてあった。


「ええ!?」


いろんな国のメーカー、いろんなサイズ、いろんな形状。


あきれるほどたくさんあった。


「なにココ…」


「ね。すっげーでしょ?」


潤が笑いをこらえている。


「相葉さんのサイズどれ?」


潤が見本のコンドームを持って俺の顔をじっとみる。


「そ、そんなの一番でっかいのにきまってんだろ」


そういうと潤は、一番大きい見本を手にとった。


「じゃあ、相葉さんって馬並みなのね…」


冷たい目で見られた。


「ばっか…ばっか!松潤のばっか!」


恥ずかしくなって大きな声を出した。


「しーっ!カメラにみつかるでしょ!」


目を合わせると二人で笑った。

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