第23章 レイヴンscene1
だから拒絶できなかった。
こんなことになるとは思いもしないで。
「翔…四つん這いになって…」
そういうと泣きながら俺に尻を向ける。
「入れるよ?」
頷いたのを見て、ゆっくりと俺は翔に入っていく。
「んっ…あ…雅紀ぃ…」
翔の中が蠢いて俺を出迎える。
ものすごい圧迫ですぐに達してしまいそうになる。
「翔…すごい…」
翔のなかは別世界で。
俺をすぐに蕩けさす。
我を忘れる。
「あ…もうだめ…動くよ?」
そう言って、腰をゆっくりと動かし始めた。
「あっ…雅紀ぃっ…」
翔はシーツをぎゅっと握りしめて、快感を貯めこんでる。
これからまた一ヶ月会えない。
だから翔の身体は俺を貯めこむ。
「もっと…もっと、シて?」
泣きながら言うから、愛おしさがこみ上げて。
俺は身体を倒すと、後ろからちから一杯抱きしめた。
「翔…かわいいよ…好きだ…」
「あんっ…雅紀…雅紀ぃっ…」
前に手を伸ばして翔を握りこむ。
「やぁっ!だめええ!」
翔の中がぎゅっと俺を追い出そうとする。
「あぁっ…翔っ…締めすぎだよ…」
「やぁ…もうわかんない…」
翔はベッドに突っ伏した。