第3章 きみどりscene2
「かず…かず…入ったよ…」
涙を流しながら、かずが頷く。
「かず…」
かずの下にある枕とバスローブを抜き取る。
「やっとかずにキスできる…」
そういうと、かずが少しだけ笑った。
その笑みが切ない喘ぎに変わる前に、俺はかずにキスをした。
何度も何度も、啄むようなキスをした。
キスが終わると、また見つめ合った。
「動いてもいい?」
きて、と伸ばされた手の白さにめまいがした。
俺はそのままかずを掻き抱き、ゆっくりと腰を引いた。
ずるっと抜けそうになるのをぐっとこらえ、またすぐに腰を進める。
「んんんっ…」
苦しそうにかずが喘ぐ。
「かず…」
ぎゅっと目をつぶり、圧迫に耐えている。
ゆっくりとゆっくりと、俺はかずと一緒に熱を高めていった。
汗でかずの身体とぴったりと密着して、全部がかずと一つになった。
それがとても気持よくて、今このまま、世界が終わってもいいと思った。
高まる熱に耐え切れず、だんだんと腰を動かすスピードが上がる。
「あっ…さと、さとし…ダメッ」
「ごめん、かず。我慢…できない」
そう言うと、かずの腰を少し持ち上げた。
「ああっ!」
かずの声があがる。
かずの気持ち良い所を擦る。
「だめっ…いやっ…あっ…」
やめてあげない。
かずも一緒に気持ちよくなるんだ。
ビクンビクンとかずが跳ねると、かずのなかも一緒にうごめく。
「かず…かず…気持ちイイ…」
「ああっ…や……」
かずの身体が快感を逃がそうと、上へ上へとずり上がっていく。
「かず…」
俺はかずの腰をぐっと引き寄せ、一層密着させた。
「やあっ…擦れるぅ…」
お腹にかずの熱いモノが当たっている。
わざとそれを擦るように身体を密着させ動かす。
「かず…ね、気持ちイイ?」
「やっ…もうわかんねえよっ!」
汗を飛ばし、顔を左右に振る。
「くっ…もう…かず…」
そう言うと、真っ赤に潤んだ瞳をこちらに向ける。
「一緒に…いこ?」
ああ、どこまでも煽られる。
「一緒にいこ。かず」