第21章 ラズベリーscene3
収録が終わって、俺の家に帰る。
マンションの鍵を開けて入ったら、止まらなかった。
そのままもつれるように寝室へ行って、すぐに裸になった。
もう息が上がっていた。
俺も智くんも余裕がなかった。
ベッドに押し倒されるとすぐに智くんに唇を塞がれた。
食べられてしまうかと思った。
そのくらい勢いが凄くて。
苦しくなって唇を外すと、今度は首筋を食べられた。
「智くん…ねぇ…」
「なに?翔…」
荒い息をしながら答えてくれる。
「好きって言って?」
「好きだ…翔…」
そう言われると、心が緩んだ。
身体の奥が疼いた。
朝にも求め合ったのに、まだ足りない。
「好きだ…」
そう言って俺の身体に痕をつける。
もう今日は沢山つけて欲しかった。
俺は智くんのものだっていう証拠を。
「もっと、もっと付けて…智…」
そういうと、俺の身体に沢山の紅い花びらを散らす。
俺も智くんの身体に、沢山花びらを散らした。
全部俺のもの。
俺の智くん。
そのしるし。