• テキストサイズ

カラフルⅠ【気象系BL小説】

第21章 ラズベリーscene3


翌朝起きたら、智くんが新聞を読んでた。


「え…?」


俺は絶句した。


未だかつてみたことのない光景だった。


「な、なんだよ…俺が新聞読んだらいけない?」


「いや、いけなくないけど…」


俺は言葉を継げなくなる。


でもその新聞を読んでいる姿はかっこよくて。


思わず見惚れてしまう。


じっと見てると、智くんが新聞を置いて立ちあがった。


そして怒ったようにこっちに来ると、俺に乱暴にキスをした。


「そんな目で見るな…勃っちゃったでしょ…」


どんな目で見たのかな…


俺はわからなかった。


「ご、ごめん?そんなつもりなかったんだけど…」


「ばか…」


そういうと俺を抱きしめた。


俺の為に成長しようとしてくれてる。


嬉しい。


だから俺も勇気を持って立ち向かうよ。


ありがとう。


俺もぎゅっと智くんに抱きついた。




その日もオフで、俺は夕方実家に帰った。


智くんには取材だって嘘を言ってある。


何も今日対決する気はない。


ただ、父さんのことを確かめようと思って。


家に入ると、母さんが帰ってきていた。


夕飯の準備をしているらしい。

/ 1124ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp