第20章 ポンパドールscene1
「じゃあ、遠慮なくやらせてもらうよ…?」
俺はわざと大野さんの耳元で言った。
大野さんが期待に震えた。
大野さんのパジャマのボタンを一個一個外す。
ゆっくりと。
その間、じっと大野さんの目を見てる。
「は…恥ずかしいから、そんなに見ないで…?」
真っ赤になってうつむく。
「だめ。乱暴にシて欲しいんでしょ?準備なんだから」
「でも…昼間だし…明るいし…」
「そんな時間にお願いした智が悪いんだよ?」
「でも…」
「いいから、早く顔上げて?俺の目を見て?」
しぶしぶ顔を上げて俺を見る。
目の端にたまった涙が、今にも零れ落ちそうだ。
「いいこだね…」
そう言って俺は目尻にキスをした。
「潤…」
上目遣いに俺を見上げてくる。
俺は大野さんのパジャマを全部脱がすと、俺のも脱がすよう大野さんに言う。
「えっ?潤の脱がすの?」
いつもは、俺が大野さんを脱がして、挿入のころに俺が自分で脱ぐ。
大野さんが俺を脱がしたことはない。
「な、なんか恥ずかしいよ…」
「それよりももっと恥ずかしいお願いをしたのは、誰だっけ?」
そういうと、俺のパジャマに手をかけた。