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カラフルⅠ【気象系BL小説】

第20章 ポンパドールscene1


昼過ぎにパスタを食べた。


俺が軽く作ったものだけど、大野さんはいつも喜んで食べてくれる。


「美味しいなぁ。凄いな潤は」


そう言いながら、パスタを口いっぱい頬張って食べる。


口の端に食べこぼしがついていたのでとってあげる。


「ごめん」


照れくさそうに笑う。


俺はにこにこしてその顔を眺める。


「…潤…好き」


大野さんが突然言う。


「どうしたの?突然…」


「言いたくなった」


そういって、またパスタを食べる。


こんな時間が堪らなく好きだ。


「今日はね、お願いがあるの…」


「うん?」


「後でいうね…」


またちょっと照れくさそうな顔をして大野さんは言った。


食べ終わって後片付けをする。


食器を洗い終わったら、大野さんがキッチンの入り口に立っていた。


「あれ?どうしたの?」


いつもはテレビを見て待ってるのに。


「見てたの。潤を」


そういってニコニコ笑った。


俺は愛おしさがこみ上げて。


そっと大野さんを抱きしめた。


「どうしたの?今日は…」


「なんでもないよ」


大野さんは俺の身体に手を回して、俺を抱きしめた。


とても幸せ。

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