第20章 ポンパドールscene1
一回目のコトが終わったとき、うつ伏せになりながら、大野さんは言った。
「潤、俺のこと好き?」
とてもかわいい顔をして聞く。
なんでそんな当たり前のことを聞くのかと不思議に思った。
「好きだよ?好きじゃなきゃ、こんなことしないよ?」
しばらく大野さんは黙る。
「どうしたの?大野さん」
俺は大野さんを抱き起こした。
まだ身体に力が入らないのか、クタッとしている。
「なんか嫌だった?セックス…」
「ううん。気持ちよかった…」
「じゃあ、どうしたの?」
「なんで潤が俺のこと好きなのかわからないから…」
「俺は、大野さんの全部すきだよ」
「漠然としてて、わかんない…」
「んー。この目も鼻も口も好き」
そういうと、俺は順番にキスした。
「それから、この鎖骨も乳首もおへそも好き」
大野さんをベッドに寝かすとまた順番にキスした。
「それから…ここも大好き」
そういうと、大野さんのアソコを咥えた。
「あっ…潤っ…だめぇ…まだっ…くすぐったいっ…」
声に笑いが含まれていたから、安心した。
「それからこの足も手もすき」
そう言って、またキスをした。
「まだ言って欲しい?」
「身体ばっかじゃん…」
わざと拗ねてみせる。