第3章 きみどりscene2
ひとしきりかずと笑いあい、紙袋を片付けようとしたら、まだ何か入っていた。
「ん?まだ何か入ってる」
その軽い箱をとりだす。
「え!?」
コンドーム…
かずが紙袋を覗きこむ。
「え!?」
そのまま二人で絶句した。
「かあちゃん…」
「大野さーん…」
恨めしげな目でかずが俺を見る。
「俺、なんも言ってないって!」
「じゃあなんでこんなものがはいってるのよ!しかも、俺宛に!」
「しらねえよ!わかんねえ!」
かずから逃げようと身体を反転させると、紙袋に手があたってしまった。
バサッと床に落ちた紙袋から、コロコロ…と転がり落ちるものがあった。
「なんだこれ?」
拾い上げると、それは小さな瓶だった。
「なに?それ?」
かずが後ろから覗きこむ。
「ローション…!」
「え?これ?何に使うの?」
かずの顔をみると、ますます顔が真っ赤になっていた。
「え?これ、男同士のえっちに使えるの?」
「し、知らない!」
そういいながら、かずは顔を真っ赤にして寝室に逃げていった。
俺は呆然とその場に座り込んで、ローションの小瓶を見つめた。
どういうつもりなんだよ…?
かあちゃん…!!!