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カラフルⅠ【気象系BL小説】

第18章 ミントscene1


「我慢して。後で気持ちよくなるんだから」


「智…キス…」


それには応えてやった。


唇に軽く触れるだけのキス。


「あっ…やぁっ…もっと…」


涙が後から後から溢れてくる。


こんなきれいなもの、誰にも見せたくない。


俺は和也の涙を唇で掬った。


「和也、きれいだよ…」


また顔が赤くなる。


「智…かっこいい」


「え?」


「智が俺のこと見る目がいつもかっこいい…」


「な、何言ってんだよ…」


「その目で見られると、ゾクゾクする」


「バカ、やめろって」


「セックスの時、俺の中に居る時の顔もかっこいい…」


「もぉ…恥ずかしいからやめろよ…」


「真剣な顔してるんだよ?俺の中にいるとき」


そういうとクスクス笑い出す。


「イクときの顔はね、困った顔になるの」


「困った顔?」


「眉毛が下がってね、どうしていいかわかんないって顔になるの」


「ばか…もうヤメロ」


「俺の中で気持ちよくなってる顔が、最高にかっこいい…誰にも見せたくない」


「ばか…」


「誰にもあげない…俺の智…」


和也の目がトロンとしてきた。


徐々に薬が効いている。

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