• テキストサイズ

カラフルⅠ【気象系BL小説】

第18章 ミントscene1


和也を立たせて抱っこした。


「お薬が効くまでベッドで寝ようね?和也」


「うん…」


期待に胸が破裂しそうな顔をしてる。


「全部忘れさせてやるよ…」


耳元で囁く。


「智…がまんできない…」


「だめ。お薬が効いてきたらね」


わざとじっくりとじらす。


マルのやったことへの嫉妬が俺の中から消えない。


どす黒いものが俺の腹で渦巻いている。


和也をめちゃめちゃに抱いてやることしかもう頭になかった。


寝室に入ると和也を横に寝かせた。


そのまま横に寄り添って寝る。


和也に息がかかりそうなくらい近くにいるのに触ってやらない。


和也の手が伸びてきても、全部下ろしてやる。


「なんで触らせてくれないの?」


泣きそうな声で言う。


「お薬が効いたらって言っただろ?」


優しく微笑んで和也を見つめる。


「俺のこと嫌になったの?」


べそべそしだした。


「ちがうよ」


「だったら何で触ってくれないの?」


「今からたっぷり触るからだよ?」


「今触って?」


「だーめ。おしおきなんだから」


「智ぃ…」


「和也、好きだよ」


「じゃあ触ってよぉ…」


とうとうまた泣きだした。


/ 1124ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp